勝川ファミリークリニック 外来診療(内科)

外来診療(内科疾患)


Disease and treatment

主な内科疾患と治療

痛風について

痛風とは、関節の腫れや痛みと起こす関節炎の一種です。
尿酸値の高い人が痛風発作を起こすとされ、尿酸が尿酸結晶を作り、これが関節に沈着することで、関節炎を起こします。尿酸が高い状態を「高尿酸血症」とい言いますが、高尿酸血症の人で、実際に痛風発作を起こすのは、1/3以下だと言われています。なぜそうなのかは、よくわかっていません。
尿酸結晶は関節に沈着することが多いのですが、まれに腎臓や尿管に沈着することもあり、これが原因で腎臓の機能が悪化(痛風腎と言います。)したり、尿管結石の原因になるこことがあります。

痛風の危険因子

痛風は男性に多いですが、女性でも起こります。男性では35歳以上、女性では55歳以上で起こることが多いと言われています。痛風になりやすい危険因子を以下に示します。
● 肥満
● 高血圧症
● 慢性腎不全
● 多量の飲酒
● 多量の肉や魚の摂取
● 尿酸を上げる薬の服用(特に利尿剤)

痛風の症状

痛風発作は突然の激しい関節の痛みで起こります。通常は1箇所の関節が赤く腫れ、痛みを伴います。
患者さんによっては、複数の関節が同時に発作を起こすこともあります。痛風発作は夜中や明け方に始まることが多く、痛みのピークは12-24時間以内で、治療なしでも数日から数週間程度で改善していきます。

痛風の合併症

痛風の患者さんは尿管結石の危険性が高くなります。
尿管結石が大きくなり、尿管を詰まらせてしまうと、突然の背中の痛みをきたします。これを尿管結石症と言います。痛風がない人に比べて、痛風のある人は尿管結石症の危険性が2倍高くになると言われています。

痛風の診断

関節の腫れや発赤をきたす疾患はいろいろありますが、痛風の関節炎は何のきっかけもなく急に起こり、そして自然によくなるのが特徴です。
確定診断は腫れている関節に針を刺して、関節液を採り、微鏡で尿酸の結晶を確認することです。関節液を採れない場合、これまでの経過や身体所見、血液検査などから診断することもあります。

痛風発作の治療

痛風発作の治療の目標は、痛風の痛みや炎症、それに伴う歩行障害をできるだけ早く改善することです。そのためにNSAIDsという抗炎症薬が用いられます。早めに服用すると発作を軽減できるので、発作をよく起こす人には薬を前もって処方しておくこともあります。ただしNSAIDsと呼ばれる鎮痛薬は、胃や腎臓に負担がかかることがあるので、主治医と相談しておくことが重要です。

痛風発作の予防

痛風の発作を予防するためには尿酸を下げることが重要です。そのために生活習慣の改善がもっとも重要ですが、それでも発作が予防できなかったり、痛風発作を繰り返して合併症をきたしたりする場合、尿酸を下げる薬を考慮します。

食事療法

肥満が痛風発作の危険因子であり、体重を減らすことも重要です。しかし極端なダイエットはお勧めできません。バランスの取れた食事と標準体重を維持することが重要です。アルコールや糖分の多い飲み物を制限することも有用です。