「人が生きること」を考える

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 12月のクリニック開院時より月数回、よきスタッフとともに楽しく働かせていただいています。クリニックの勤務日以外は、介護関係の仕事をしています。そこで少し介護の考え方についてお話させていただきたいと思います。

 

 現在、介護の考え方の中心になっているものは「人が生きるということ」を総合的に把握し、その人がどのように生きたいのか、満足した人生を得るために、具体的に「あるべき人生」をみすえた介護をしていこうというものです。今までの日本人は、お年寄りに優しく、そして大切にと心がけ、できることは何でもしてあげてきたのではないでしょうか。そのことにより、諸外国と違い、入院・入所しているにもかかわらず、状態が悪くなったり、寝たきりになってしまうことも生じることがありました。さらに、それはその人の生きる意味や意欲をもうばってきたのではないでしょうか。それは私たちの行為そのものが、その方の「あるべき人生」に向かうことへのマイナス因子になっていたとも言えます。障害や加齢により、できなくなったことはあるかもしれません。しかし、それゆえに人生について改めて考えることもでき、残されたものや新たに引き出されるものにより、満足した人生を送っていけるのだと何事もプラスに考え進んでいくと、すべてがプラスにまわりはじめるのです。

 

 これは介護の現場のみならず、すべての人にもあてはまることではないでしょうか。 私自身、生涯における「私が生きること」、「私のあるべき人生」は現在模索中です。皆さんは「自分が生きること」、「自分のあるべき人生」にもう気づき進んでいらっしゃいますか。この機会に少し考えてみてはいかがでしょう。

文責:品川佳子