勝川ファミリークリニック

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勝川ファミリークリニック通信 2011年11月号

RSウイルス感染症について

RSウイルスとは、冬から春にかけて風邪症状を引き起こすウイルスです。今年は例年より流行が早く、テレビでも話題になりました。6ヶ月未満で感染すると重症になることがあり、冬季ではインフルエンザとともに注意すべき風邪のウイルスです。今回は、RSウイルスという風邪のウイルスについてお話したいと思います。


どのように感染するか

RSウイルスは、通常の風邪と同様、患者さんから出る咳や鼻水に含まれるウイルスを吸い込んだり(飛まつ感染)、手についたものを口にもっていく(直接感染)ことで感染します。RSウイルスは手についても数時間は生きているとされ、手洗いがもっとも重要な予防法とされています。


免疫はできるのか

たいていの子供は2歳までに1回は感染すると言われています。1回の感染である程度の免疫はできますが、感染を予防するほどの免疫はできないため、ワンシーズンで2回感染することもありますが、2回目は軽く済むことが多いようです。


RSウイルス感染症の症状

潜伏期は4-6日で、最初は咳や鼻水、発熱といった風邪の症状で始まります。その後、ウイルスが気管支の奥(下気道)まで及ぶと、徐々に咳が悪化し、ゼーゼー(喘鳴)したり、呼吸が速くなったりします。さらにひどくなると、胸をぺこぺこへこませたり(陥没呼吸)、肩で息をしたり(努力呼吸)、息が一時的に止まったり(無呼吸)して、呼吸状態が悪化することがあります。

RSウイルス感染で注意すべき人

以下の人は特に症状がひどくなりやすく、注意が必要です。

 ・6ヶ月未満の赤ちゃん

 ・先天性心疾患を持つ赤ちゃん
 ・35週未満で出生した赤ちゃん
 ・免疫の低下している人
 ・施設に入所しているお年寄り


診断方法

RSウイルスの流行期で、12ヶ月未満の赤ちゃんが風邪をきっかけに喘鳴がひどくなったときに、RSウイルス感染症を疑います。インフルエンザのように鼻の奥や喉を綿棒でぬぐって迅速検査を行うことができ、最近では外来でも行うことができるようになりました。


治療と予後

特別な治療はなく、ほとんどが自然に治癒します。入院が必要な場合は酸素投与、点滴、呼吸管理などの支持療法が中心になります。


注射

パリビズマブ(シナジス) という注射が予防に有効とされ、RSウイルスの流行期に月1回ずつ行います。RSウイルスに感染すると重症になりやすい早産の赤ちゃんや先天性心疾患を持っている子供などが適応となります。




文責:北村和也




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